( 英: Ngawen Temple、イ: Candi Ngawen )
ボロブドゥール寺院からおよそ9km東にある仏教寺院。
9世紀から10世紀ごろに建造されたと推定されており、上空から見るとボロブドゥール寺院・パオン寺院・ムンドゥッ寺院と一直線に並ぶように位置していることから、ボロブドゥール寺院群と何らかの関係がある寺だと考えられている。
主堂2つと小堂3つの計5つの伽藍が北から南へと横一線に配置されており、北から2番目と4番目に配置されている主堂には今でも仏像が安置されている ( 第2堂 : 宝生如来像、第4堂 : 阿弥陀如来像 )。現在は、第2堂のみが復元されており、他4つの伽藍はその遺構しか見ることができない。
名前となっている ” ンガウェン ” とはこのお寺がある村の名前にもなっているが、もともとは古いジャワ語で「竹」を意味する言葉であることから、824年に彫られたという碑文 ( カランテンガー碑文 Karangtengah ) に登場する竹林精舎に当たるものだと考察されている。
19世紀から20世紀にかけ、オランダによる発掘・修復作業が数回行われた。
他の寺院にも見られるカーラ ( 伽藍入口の上部に彫られている魔物の顔 ) や階段部分のマカラ ( 龍と象を組み合わせたモチーフ ) がこの寺にも施されているほか、中部ジャワの他の寺院には見られない獅子の排水口などから、建造当時の華やかな装飾が想像されます。
【 基本情報 】
入場料 | 無料 |
営業時間 | 6:00 – 17:00 |
【 行き方 】
公共交通機関はありません。ボロブドゥールやジョグジャカルタから車・バイクをチャーターしてお出かけください。
ボロブドゥールから車・バイクで約20分。
ジョグジャカルタから車・バイクで約1時間。
ツアー情報 ー
【ボロブドゥールエリアのすべての遺跡をめぐる】ボロブドゥール・遺跡フィールドトリップ